あけましておめでとうございます

会長 藤井 吉彌

今年の抱負

今年は当会の「社会への窓」が開きつつあることを先ず皆様にお知らせします。中根会員の努力によりインターネットに当会のホームページを開設することになりました。これからはホームページを通じ多くの市民との接点ができ、同好の士がより多く集まり、充実した活動への期待が高まります。後段にある関連記事をお読み頂き、是非ホームページをご覧になり、インターネットという素晴らしい道具の使い方をお考えいただきたいと思います。

昨年から始めたプロジェクト活動が順次動き出し、順調に成長しています。この活動は当会のこれまでの活動に加え、小グループで「文化」という切り口で語れる全ての活動を対象に、「文化」を自らの手で楽しむことを目指しています。

田口ふみ幹事はひとりで長いこと続けていた手賀沼沿いの早朝散歩を拡大し「手賀沼の自然と親しむ」会を仲間と立ち上げました。四季折々の自然を楽しみ、鳥を追い、花を愛で、短歌を詠い、どっぷり手賀沼漬けになっているようです。

戸田幹事はこれまでの布佐の歴史の研究延長で、頼朝伝説を様々な伝承、絵馬などから実証しようとされています。稲荷神社に収められていた何の変哲もない3枚の絵馬が鎌倉幕府の歴史をつづる吾妻鏡に書かれた頼朝の下総での行軍経路を想定すると、頼朝をあがめて奉納された絵馬であると読み解きつつあります。巴御前の終焉の地が印西小林との伝承も解明が進むものと思います。

三谷名誉会長にはこれまでの長い東葛研究を集大成した「我孫子の歴史と文化を楽しむ会」を主宰して頂き我孫子の3万年に亘る歴史を渾身の三谷我孫子史として8回シリーズで語って頂いています。越岡副会長はこれまで聞き書きで貯めた我孫子の昔話を昔娘四人組で完成度を高め、ヌーベル文化賞を取ると張り切っているとか聞き及んでいます。

市が主催するあびこ楽校フェスティバルへの協賛活動では伊藤副会長が中心となり我孫子ゆかりの偉人を取り上げ、パネル展示をしました。その後アビスタ2階のショウケースに1ヶ月ほど展示されていましたが、多くの市民が、熱心にパネルを読んでいました。感想を聞くと偉人の名前は知っていたが功績の内容はこれを見て初めて分ったという方が大部分でした。我孫子の持つ地元の偉人ポテンシャルの周知に一考させられる経験でした。その後、布佐中学校の文化活動発表会で同じ展示の依頼があり、多くの生徒に見てもらいました。岡田武松がなぜ偉人なのかの理解が進んだと思います。

放談クラブは成長期に入ってきたようです。間宮正光氏の「手賀沼周辺の戦国時代」では40人収容の会場が一杯で立ち見を御願いせざるを得ない盛況でした。また倉田茂氏の「ラストクラシック」では講師ご自身がCDをかけながらその曲にちなむ有名人の言葉を紹介するユニークな会でしたが、熱心な参加者の質問が続き、大幅に時間延長しました。当会に音楽を深く理解する多くの会員がいらっしゃることを証明した会でした。

史跡文学散歩は越岡副会長が育てた当会の目玉活動であり今年度も多くの方に参加して頂きました。

当会は今年4月に創立30周年を迎えます。いくつかの記念行事を予定していますが、恒例の文化講演会は我孫子市と共催で日本を代表する旅行作家、劇作家の山本鉱太郎氏をお迎えし、東葛のスケールの大きな歴史をお話して頂きます。大いにご期待下さい。

今年も会員みんなで楽しむ文化を皆さんと共に気張らずに、しかし着実に育ててゆきましょう。